過食症

オリジナルです

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十人十色とはよく言うが、色のないやつは邪魔なわけで。
机の上に散らかった無個性と、ありもしないことを嘯く自尊心。

対比。彼女は美しくショパンが弾ける。
比較。彼女なりの選択基準と澄んだ唯心論
参照。彼女は多くの人をいつの間にか惹きつける
干渉。きっと恋なんて低俗なものではない

嫉妬する自分に嫌悪しているうちは どれだけ人間としてマシだっただろうか
欲情する自分に必死に恥じていたのは 善悪の終点と最悪の始まりだった

焦がれた君を食んで噛んで磨り潰して
めちゃくちゃになるまで裂いてみたいな
欲しい色が全部詰まった君さえ取り込んじゃえば
平凡な明日がきっとこない気がする

現実。彼女は彼女であるからこそ美しい
事実。運命を辿る方がよっぽど自然だ
実際。それは目に見える程度の変化でしかない
干渉。ちょっとぐらいならばれやしないさ

嫉妬する自分に嫌悪しているうちは きっと楽にはなれない。そう思うんだ
欲情する自分に必死に恥じているのは 本当に本当に、望んでるんだ

焦がれた君を食んで噛んで磨り潰して
ぐちゃぐちゃになるまで壊してやった
喉を通る達成感と罪悪感で平凡な自分がついに死んだ気がした

ほら、見てくれよ!僕だってこんなに煌めいて
認めて欲しいだけだ。僕だって同じ人間だ!

無意味なわけがない 無意味なわけがない
無意味なわけがない 無意味なわけがない
小さく君が笑って、僕の 頬を 撫でた
小さい声が嗤って、黒く 焦げて 消えた

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