私は摂食障害を克服することが出来たの

こんにちは、この子の名前はケイティ。これはこの子のお母さんがどのように娘の健康を台無しにしてしまったかという話。
ケイティのお母さんは、いつもダイエットと「健康的なライフスタイル」のことばっかり考えていて、いつも痩せててきれいだったのに、それでもまだ体重を減らすことが趣味だったんだ。でもケイティは…いつも太めのぽっちゃりした女の子だった。 そして、お母さんは凄くその事が嫌だったみたい。ケイティがおかわりを欲しがったり、お皿に食べ物を取り過ぎたりすると、いつもそのことについて怒っていた。 そして体重を減らさないと、他の子に自分のサイズのことをバカにされたり、いじめられたりすることになると言っていたんだ。 そしてケイティが鮮やかな色の服やオープンドレスを着ようとすると、批判したり叱りつけたりしていたんだ。 だから、ケイティは、だぶだぶの服を着るようになったんだけど、お母さんはそれすら気に入らなかったみたいだった。

ケイティはお母さんがいつもイライラしているのに耐えられなくなって、ついに一緒にダイエットをすることにしたんだ。そんなに複雑には見えまなかったし、単に食べる量を減らして体重を減らすだけ。だからケイティは何カ月かダイエットした結果、9キロも痩せることが出来た。色んな人がそのことに気付き始めたし、特に大人は可愛くなったね、なんて言って褒めてくれたんだ。今まで、決してケイティの外見についてポジティブなことを言ってくれなかったお母さんでさえ、随分良くなった!って言ってくれた。そのうちに、ケイティは自分が痩せれば痩せるほど、他の人に好かれるようになると思い始めたんだ。だから、もっと体重を減らしてみることにしたみたい。でも、逆にまた体重が少し増えてしまったら、お母さんに怠けてるって言われてしまった。その後も、ケイティは何度も、何度もトライしてみたんだ…ケイティは自分の体重管理をうまくしていたから、別に何も言われる必要はないのに、何かあるたびにお母さんは批判してきたんだ。ケイティは自分自身を鏡で見るたびに、いつも欠陥や不完全さが目に付くようになってしまった。 手がたるんでいて、お腹にも脂肪が付いているし、太ももの間にもギャップが無いから、もっと痩せないと、などと思っていたみたい。
そして最終的には、これらのことがすべて拒食症につながることになってしまったんだ。

ケイティがそのことを知ったのは皮肉にも、ある日、お母さんに、痩せすぎて、肋骨が見えると言われた時だった。最初は、それがお賛辞であるとさえ考えたけど、それはケイティのあどけなさによるものだったんだ…

お母さんはケイティを医者に連れて行き、いくつかのテストを受けてみると、彼女が拒食症であることが分かった。お母さんはそれからも色々な医者に行って、処方された薬を飲ませたり、何人かのヨガの先生に勧められた「自然療法」までやらせたんだ。でも、その最善の努力にもかかわらず、ケイティの体重は余り増えず、食事の量も増えることはなかった。お母さんが気付かなかったのは、ケイティがそれをわざとやっていたということ。

その主な理由は、ケイティ自身がまだ太っていて醜いと感じていたから。それが健康上の問題であることは分かっていたけど、それでもさらに痩せたいと思ってて、そのことの方が彼女にとってもっと重要だったんだ。ルックスが良ければ、健康なんてどうでもいいわ!って考えていたみたい。

そしてもう一つの理由は、お母さんに復讐してやりたいっていうことだった。ケイティはお母さんに凄く腹を立てていて、それは正当な理由によるものだって、思い込んでいたんだ。太っていてクロップトップを着ることすらできないって言われていたのが昨日のように感じたし、今度は痩せすぎだと言ってくるからだ。 お母さんは、ケイティの健康上状態が悪化したことをケイティ自身の責任であると思っていたみたいだけど、自分がその原因であるということには気付いていなかったんだ。だから、ケイティは、今度はお母さんが心配する番だということを決めたんだ。だからわざと食事を取らず、時には薬を飲まないことさえあった。
お母さんはケイティが回復していないことに気付くと、摂食障害を持つ女性と女の子のためのリハビリセンターに入院させることにした。ケイティはそこで凄く健康になって、体重も増えた。でも、家に戻ると、また食べるのをやめてしまったんだ。

ケイティはリハビリセンターに2度目の入院をした時に、キャシーに出会った。1歳年上で、ケイティが憧れたものを全て持っていた。美しくて、頭が良く、面白くて、さらに痩せていたから。2人はすぐに仲良くなって、ケイティはソウルメイトに出会ったように感じた。ケイティはキャッシーにすべてを打ち明けたので、キャシーも常に彼女のことをサポートしたんだ。別れが来た時は辛かったけど、その後も連絡を取り合うことにした。そして、次にリハビリセンターに行ったときにも、そこにいるだろうと思っていたんだ。

ケイティはそれから数年間、リハビリセンターに出入りしながら過ごしていた。 でも、最後に行ったとき、キャシーはいなかったんだ。 そして電話にも出なかったから、何かが起こったのかどうか心配になってしまった。 そしてある日、リハビリセンターで、やっとキャシーを見つけたんだ。 もちろん、やっと会えて嬉しかったけど、なぜ急に消えてしまったのか、その理由を聞かずにはいられなかった。キャシーはちょっときまり悪そうで、不快に見えたけど、テスト結果を知るためにそこに来ただけだと言った。そして、今回は本気で良くなるつもりで、障害を再発させずに健康になりたいって言った。 良いセラピストを見つけることが出来て、うまく行っていたみたいだった。

最後に、キャシーは、これからも友達でい続けたかったら、お母さんを心配させるだけのために、わざと痩せるのを止めなければならないと言った。 ケイティに元気になって欲しかったからだ。キャシーは、今までの自分たちの行動は自己破壊的で、単に痩せるための努力をし続けるような生活を続けるべきではないと言ったんだ。キャシーが帰った後、ケイティは、自分が次に何をするべきかを確信した。 絶対に良くなることを決心したんだ。摂食障害のために友達を失うつもりはなかったから。

家に帰った後、最初にしなければならなかったのはお母さんと話すことだった。 ケイティは自分の障害がお母さんのせいであることを認めてもらいたかった。 だから、お母さんが、自分の娘の自尊心を台無しにしていたことや、わざと食事を取らなかったことなど、全てをお母さんに説明した。 どういうわけか、それが凄い口論になってしまって、お母さんから謝ってくれることはないと思ったんだ。ケイティはもうウンザリしていたから、2人で一緒にセラピーに行かないと、また食事を取らなくなる、
と言ったんだ。驚いたことに、それはうまくいって、現在、一緒に数ヶ月間のセラピーに通っている。

ケイティとお母さんとの関係は相変わらずギクシャクしているけど、今は一緒に問題解決に取り組んでいるみたい。 もう長い間、再発はしていないけど、時々「食べ過ぎ」たり、痩せていないことに罪悪感を感じてしまうこともある。 でも、毎回このような感情とは戦うことにしているみたい。ケイティの人生は、まだまだこれからなので、自分がどうするべきで、どのように感じなければならないのか、ということは、誰にも言わせないつもりみたいだ。友達や家族は、自分が健康で幸せであることを願っていてくれるので、そのためにこれからも努力をしていくつもりだ。

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