拒食症とリバウンド
拒食症を克服した方の中には、過食に転じてしまったり、リバウンドにより体重が激増したという人がたくさんいます。
拒食後のリバウンド対策1
栄養を確保しよう
ダイエットで食事制限をすることによって身体が飢餓状態になるのもリバウンドの原因のひとつです。
拒食後のリバウンド防止には大事なポイントがあります。それはダイエットで脂肪と一緒に筋肉が落ちてしまっている点です。
筋肉が衰えると基礎代謝量が下がるという悪循環がある為、体内の筋肉量が減り、ちょっとしたカロリー摂取が原因となってリバウンドを引き起こします。
運動をしないダイエット方法の場合、筋肉を動かして育てることがないので筋肉が衰え減ってしまいます。
体内に運動のエネルギー源となるたんぱく質やカロリーが不足していてもなお、運動を続けようとすると、身体はエネルギー源を求めて筋肉まで分解し、運動エネルギーに使おうとするためです。
朝昼晩の食事をきちんと摂取し、身体に必要な栄養素を確保した上でダイエット効果の高い運動をすることが、リバウンドをしないダイエットを成功させるためには必要です。
拒食後のリバウンド対策2
身体を動かす習慣をつける
ダイエットとリバウンドの関係の一つに、レプチンの分泌量と満腹の感じ方があります。
ダイエットを行うと、満腹感の感じ方にも変化が出てきます。
人間の脳がおなかいっぱいになったと感じるのは、脂肪を吸収してつくられたレプチンの働きです。
カロリー摂取量を減らしてダイエットをしていると、身体の中のレプチンが少なくなるので、満腹になった感覚が乏しく、食べ過ぎになりやすくなります。
ダイエットにリバウンドが伴うのも、無理のない話です。使うカロリーが、摂取カロリーより多ければ、ダイエットができます。
ホメオスタシスの作用で消費カロリーが減っている時に、いつも通りの食事をすれば、体重は増加してしまいますし、レプチンの分泌量が減って、満腹になりにくいとつい食べ過ぎてカロリーオーバーになってしまいます。
ダイエット時のリバウンドは、消費カロリー量より、摂取カロリー量が多すぎる場合などに起きるのです。
拒食症克服後のリバウンドを予防するならば、身体を動かす習慣をつくりましょう。
拒食後のリバウンド対策3
長期のプランを立てる
リバウンドを防いでダイエットを成功させるにはなんといってもダイエットを短期間でしないということです。
よく1週間ダイエットとか2週間ダイエットなど、短期間で成果が出せるダイエット方法があるのを見たりしまずが、短い期間で行うダイエットにはリバウンドを防ぐことができず、結果的に再び拒食症に陥ってしまう場合も考えられます。
一念発起してダイエットに取り組む以上は、お手軽な方法でできるようなダイエットは避けたほうがいいでしょう。
リバウンドしないダイエットをするには、多少時間がかかっても確実に痩せる方法にしましょう。
数程度の短い期間のダイエットでは、すぐに体重が減る反面、同じぐらい早くリバウンドが起こりやすいという危険性があります。
場合によっては、ダイエットに取り組む前よりも太ってしまったという事態が発生することもあります。
ダイエットをする目的は体重を減らして、美しい体形になる事だと思います。
短期間の無理なダイエットは、体重が減ったとしてもまた増えるリスクがあるだけではありません。
一度リバウンドが起きると、それ以後ダイエットをしても脂肪が燃焼しづらい場合がありますので、時間をかけてじわじわと体重を落としていくことで、気長なダイエットを心がけましょう。